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相談事例紹介

相談事例1
創業資金の融資を受けたいけれど、やり方がわからない。

個人事業主として創業する時、最も切実な悩みは、創業資金の調達ではないでしょうか。脱サラなどで初めて起業する方にとっては、どのようにして金融機関に融資を依頼すればよいのか、まったく白紙の状態というのもよくあることです。

一般的に、公庫などの創業資金の融資枠は、上限で1千万円が相場ですが、私が担当したある事業主様は、大掛かりな改装費用と設備費が必要ということで、1,900万円まで融資枠を引き上げることに成功したことがあります。

そのために、創業計画書を徹底的に煮詰め、具体的な営業実績の計画を立てた書類を提出しました。その方は、独立開業するまで長年、同種の仕事をしておられ、キャリアも実績も十分にあり、事業計画も無理のない現実的なものでした。

計画書を見た公庫も、これは大丈夫だという判断をくだして、1,900万円の融資を決定してくれました。公庫は、計画書のほかに、事業主様の経歴を重視します。創業する業種が、それまでの経歴と一直線上にあれば、公庫も評価をしてくれます。

逆に、人気のフランチャイズ店だからとか、飲食業はすぐに儲かるからといった、考えの甘い未経験者の融資には、厳しい評価を下します。私も、そういった安直な考えの方には、無謀な資金調達はお薦めしません。

また、別の案件ですが、公庫から借りた1千万円のほかに、さらに500万円の資金が必要という事業主様がおられました。そこで私は、民間金融機関から、残りの500万円を調達することをお薦めしました。

その方は、潜在顧客もしっかりと確保していて、計画書では2期目で黒字化する数字を計上していましたので、金融機関もすんなり500万円の融資を認めてくれました。

実際その方は、計画書通り、2期目できっちりと黒字にして、お互いの判断が正しかったことを実証してくれました。

相談事例2
売上は伸びているのに、赤字体質が続いている。

ある建設業の事業主様から、つなぎ融資の相談を受けた時のことです。経営計画書をつくるために、過去の決算書を見せてもらうと、利益率に大きな問題があることがわかりました。

通常、建設業では、粗利率が30%程度はあるものですが、その会社は、平均以下のわずかな利益率しかありません。しかも、営業エリアからずいぶん離れた、遠方の現場仕事をたくさん受注しています。

社長から話を聞くと、資金繰りを考えて、売上額の大きな、キャッシュ重視の仕事を優先的に取るようにしているということで、その仕事がどれくらいの利益を残すのかは、二の次になっていました。

私はその事業主様に、「ランチェスター戦略」にもとづいた経営を実践するようにお薦めしました。まず、地域戦略は地元密着型にして、利益の薄い遠方の現場は捨てること。目先のキャッシュを追うことはやめて、売上は小さくても、利益率の高い顧客のみに集中すること――の2点です。

社長は、私のアドバイスに従い、大胆に顧客を整理していきました。そうすると、もともと営業力は強い会社でしたので、みるみるうちに業績は回復し、1年後には黒字決算に戻すことができたのです。

その事業主様は、原理原則にもとづいた経営の重要さに気づき、今ではすっかり「ランチェスター戦略」の実践者になっています。

相談事例3
顧客づくりの方法がわからない。

新規に創業したばかりの会社やお店にとって、最も重要なことはお客様づくりです。創業計画書の作成でも、顧客のあてがあるのかどうかは、大きな評価ポイントになってきます。

考えの甘い人はよく、「新規創業なのだから、お客様がいないのは当然です。ゼロからのスタートです」といった考えを述べられますが、それはとんでもない間違いです。これまでのキャリアの中で培ってきた人脈やネットワークなどを総動員して、想定できる顧客リストをつくるくらいの心構えがなければ、事業を軌道に乗せるのは、到底かないません。

それくらい準備万端していても、創業直後のご祝儀来客が終われば、客足は途絶えてしまいます。そうなったとき、「どうやって新規顧客を開拓するのですか?」と質問すると、多くの方は、「新聞折込チラシで集客します」「ホームページでPRします」「セールをします」といった方法を口にされます。

しかし、そういった手法で取り組んだとしても、創業したばかりの小さな会社やお店では、ほとんど効果は得られないはずです。なぜなら、それらの手法は、「ランチェスター戦略」でいう「強者の戦略」だからです。

強者である大手企業は、資本力があるから、大部数の折込チラシや激安価格のセールを展開しても、最大限の効果を得ることができるのですが、弱者である家族経営の事業主様には、そのような真似はできません。つまり、強者が絶対有利な土俵で勝負をしても、弱者は永遠に勝てないということです。

では、弱者はどこで、どうやって勝負を挑めばいいのでしょうか――。
その具体的な原理原則を、「経営の小学校」で学ぶことができます。ですから私は、顧問契約をしてくださった新規創業の事業主様たちには必ず、勉強会に参加されるようにお薦めしています。

「経営の小学校」で「ランチェスター戦略」を学び、「弱者の戦略」を習得し、それを具体的な実践行動に移すことができれば、創業間もない小さな事業者様でも、必ず経営を軌道に乗せることができるからです。

「経営の小学校」で学ぶ「ランチェスター戦略」は、NNA株式会社が開発した、極めて実践的なプログラムですから、取り組み方さえ正しければ、必ず成果は得られます。私が顧問契約をしたある販売業の事業主様の場合、顧客づくりのための「5カウントの法則」を実践してみたところ、売上が30%も伸びたというケースもありました。

当事務所の勉強会で学ぶ経営手法は、理論理屈だけのものではありません。学習と実践を繰り返すことで、着実に成果があがります。創業したばかりの、小さな事業体である事業主様は、まさにそうした取り組みで加速度的に成長していける時期にいます。

ぜひ、当事務所の「経営の小学校」の門を叩いてください。